INTERVIEW

2017 PRIZE FOR EXCELLENCE | Rio Ito
2017 WORKMANSHIP PRIZE | Alexandra Kustvall Larsson、Seri Lee

優秀賞&秀作賞受賞者へ、作品制作やファッションへの思いを訊いたインタビュー前半。

優秀賞|伊藤 里緒「BONE」

―受賞した気持ちを聞かせてください。

素敵な作品が並ぶ中、2位の優秀賞を頂くことが出来てとても嬉しいです。憧れていた「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」で賞を頂く事が、私のコンテスト初受賞になりとても驚いています。もちろん大賞を目標に制作をしていたので、悔しいという気持ちもあります。ですが大賞の方の作品は素晴らしかったですし、他の方の作品を見たり、多くの感想やアドバイスを頂いて、自分に反省点を見つける事ができ本当に勉強になりました。

―今回の作品のコンセプトについて教えてください。

テーマは「BONE」です。普段直接は見ることが出来ない骨。それは見えない所で必要とされるもの。人間の皮膚から浮き出る立体感や曲線からインスピレーションを受け、骨と同様に普段見えない所で必要とされる何かで表現したいと思い、塩化ビニールの樹脂で作られる滑り止めのシートを材料に使用しました。

―制作で大変だったこと、工夫したところなど教えてください。

滑り止めのシートをカットし、編む前の準備に一番苦労しました。編むと、長さが2分の1以下になってしまうため、カットしたシートを繋げ長くし、その1本1本にハリを出すためのワイヤーを入れます。1本編むのに10本以上使って編むものもあり量も大量にいるので、ほとんどの時間を準備に使いました。

―ファッションの学校に進学した理由を教えてください。

ファッションデザイナーになり自分のブランドを持つ事が夢だからです。

―好きなデザイナーとその理由を教えてください。

三宅一生さんです。私は面倒くさがりなのでイッセイミヤケのお洋服が大好きです。着ていて楽で、楽しくて、持ち運びも楽。一生さんのように着る人のことを考え、幅広い世代に愛され続けるブランドは私の憧れです。

―現在の日本や世界のファッションシーンについてどのように考えていますか?

今、百貨店不況と言われているファッション業界の中でも、タレントやアイドルがデザインした洋服が即日完売なんと言う事もよく聞きます。何を買うかより、誰から買うかや、どこで買うかが重要視されている時代だと思います。そして、ファストファッションが当たり前になってきている、質より量の時代でもありますが、そんな時代に量より質で成功されているブランドが今後も売れ続け、いつかまた百貨店が好況になっていく事を願っています。

―今後の目標を教えてください。

あと1年、学生でいさせてもらえる環境にいるので、その1年を少しも無駄にしないようにコンテストや就職の為の活動を頑張っていきます。来年も「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」に選出して頂き、今年より良い賞を頂く事が目標です。

―何か伝えたいことがあれば書いてください。

審査員の皆様。今回、私の作品を優秀賞に選んで頂き本当に有難うございます。2位という悔しい気持ちをバネに、これからはもっと頑張っていきます。

秀作賞|アレクサンドラ クストバル ラーション「Folklore Fantasia」

―受賞した気持ちを聞かせてください。

「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」に1次審査通過だけでもとても嬉しくて、まさか賞もいただけるとは思っていなかったので、すごく嬉しいです。

―今回の作品のコンセプトについて教えてください。

私はストックホルム出身ですが、そこではフォークロアとファッションが結構離れている感じです。伝統的なものはもちろんありますが、ファッションにその伝統を取り入れることはあまりしません。そこでフォークロアがファッションと繋がっているようなデザインを表現したかったのです。

―制作で大変だったこと、工夫したところなど教えてください。

様々なコンテストがかぶってしまい、とても短い時間で作品を完成させないといけなかったのが大変でした。10日間ぐらいで作品を作りましたので、もっと時間があればもっと良い作品を作れたと思います。それはちょっと後悔しています。 自分のオリジナルプリントを生地にプリントし、家庭用の編機で色んな編み地を組み合わせるのは楽しかった。また、スウェーデンの夏のお祭りに女の人が頭にかぶる生花のフラワークラウンのアレンジも作れて楽しかったです。

制作途中の様子


家庭用編み機で編んだニットのディティール

生花で作ったフラワークラウン

―日本でファッションを学ぼうと思った理由を教えてください。

10代から日本に興味を持っていて、初めて日本に留学したのは2009年です。ずっとものを手で作るのが楽しかったのですが、その時はまだファッションかアクセサリーか何を学びたいかわかりませんでした。友達に良い学校を紹介してもらって、その学校でファッションを学ぶことにしました。しかし2011年に日本語学校を卒業した2日後に東日本大地震があり結局スウェーデンに一度帰ってしまいました。ストックホルム大学でファッション研究学部を卒業し、ファッションに対しての愛情が深くなりました。でもやっぱり研究より服を作る方がやりたくて、そしてその勉強は日本でやりたいと思って、日本に戻りました。

―好きなデザイナーとその理由を教えてください。

いとこのDiana Orvingです。デザインの学校に通っていなくても自分のブランドを作って、コレクションやったりしていて本当に尊敬します。

―現在の日本や世界のファッションシーンについてどのように考えていますか?

ファッションはどこに行っても言葉を使わずに意味やアイデンティティを伝える道具だと思いますが、国によってファッションのアプローチが違います。
最近、海外のコンテストにも参加するチャンスがありました。そこに行って、世界の色々な国から来た学生さんと話したりするとデザインのやり方や勉強のフォーカスが本当に違うことに気付きました。将来的に自分のブランドを作ってインターナショナルに仕事ができれば一番嬉しいですが、最初は様々な国においてファッションの何が大切かを理解しないとそれは簡単なことではないと思います。
ファッションのトレンドが流行していても、そのトレンドが産まれるファッションが様々な国やその国の文化によって違うと思います。例えば、同じ2017-2018年秋冬の日本にある店と私の国の店にあるファッションはかなり違います。インターナショナルな仕事ができるように色んなマーケットのトレンドのアプローチをもっと勉強したいと思っています。

―今後の目標を教えてください。

これからはもっと勉強をしたり、経験をしたり、もっと良いデザイナーになれるように頑張りたいと思っています。

―何か伝えたいことがあれば書いてください。

将来、もし自分のブランドが上手く作れたら、ファッションを使って周りの世界をちょっとずつでも良くできたら嬉しいです。エコ素材を使ったり、開発途上国の展開プログラムに参加したり、チャリティーなどはファッションを通してやりたいと思っています。このコンテストに参加するチャンスができ、その夢を叶えることに一歩近づけたと思っています。

秀作賞|李 世悧「ウミウシ」

―受賞した気持ちを聞かせてください。

嬉しいです。この作品に関わってくれた方、ご指導してくださった先生や応援してくれた友人などに感謝の気持ちでいっぱいです。

―今回の作品のコンセプトについて教えてください。

ウミウシです。カラフルで可愛らしく海の中で異彩を放つ様にひかれ、制作しました。

―制作で大変だったこと、工夫したところなど教えてください。

ウエスト周りのモチーフの配置と、大量のループ作りが大変でした。

―ファッションの学校に進学した理由を教えてください。

小さい頃から絵を描く事とファションが好きだったからです。

―好きなデザイナーとその理由を教えてください。

(mameの)黒河内 真衣子さん。ロマンチックなシーズンテーマや美しいシルエットやディティールにとても魅力を感じます。

―現在の日本や世界のファッションシーンについてどのように考えていますか?

あまりファションに詳しくないので良く分からないのです。

―今後の目標を教えてください。

こつこつと自分の好きな事を仕事にしていきたいです。

―何か伝えたいことがあれば書いてください。

コンテストに対してあまり前向きでは無かった私が一次審査に通過し、賞まで頂けて、人生何が起こるか分からないな、と思いました。とてもいい勉強になるので、是非後輩などにもチャレンジして欲しいです。

> 秀作賞インタビュー後半

> 大賞インタビュー

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