INTERVIEW

2018 PRIZE FOR EXCELLENCE | Kanae Ito

ニュアンスを表現するために糸からデザインした伊藤香苗さんが優秀賞を受賞!
作品制作の背景をインタビュー。

優秀賞|伊藤 香苗

―優秀賞受賞おめでとうございます!受賞した気持ちを聞かせてください。

目標としていたコンテストの一つでもあり、受賞を目標に制作をしてきたので素直にとても嬉しかったです。素晴らしい会場・モデルの方々、ショーを作り上げて下さった全ての方々に感謝いたします。

―今回の作品のテーマは「nuance」でした。コンセプトを詳しく教えてください。

自然から作り出される繊細な形、色、模様に惹きつけられることが多く、自身の中での今年の大きなテーマが「自然から紡ぎ出されるアート」でした。
Tokyo新人では、「カナダのイエローナイフ」の色彩と動きをインスピレーション源にシルエット、複数で紡ぎ出す色彩から、糸をデザインしています。


インスピレーションのイメージ

手織りを選択したプロセスとして、システムが発展し大量生産が増え、平坦なものづくりになっているではないかと考える中、手織りで作り出されたタペストリーを拝見し人それぞれの感覚の違いで表現されていて面白さを感じました。そこで、自身が感じたインスピレーション源の色彩のニュアンス感覚を手織りで自由自在に織り上げることで、工夫を重ねた素材とそれをつなぎ合わせた服作りの技とニュアンスを融合させました。


糸からデザイン

―制作で大変だったこと、工夫したことなどを教えてください。

経糸は、工場の方と連携し色彩を重点におき発色、軽さを意識した糸を制作し、緯糸には織機では扱いづらく手織りならではの糸を選択しました。その糸を自身で手織りをし、25mほど織り上げ、テキスタイルからこだわりました。時間も掛かり苦労した点もありましたが、それ以上に自分にプラスの経験になった作品であり、たくさんのことを学ぶきっかけとなりました。


テキスタイル制作の様子

― 今年は他のコンテスト(YKKやナゴヤ)にも選ばれて制作していましたが、コンテストへ挑戦することの意義、よかったことを教えてください。

今年は三つのコンテストに参加させて頂き、自身が表現したものに対して評価頂けた事はとても嬉しく、少しばかりですが自信にも繋がりました。三つの作品の時期が近く時間にはかなり追い込まれ、限られた中での制作でしたが、こうして作り上げてこられたのもサポートの方々あってのことであり、とても感謝しております。


制作途中

また、挑戦することで、ものづくりの楽しさを改めて実感しています。面白いことや挑戦してみたいことが複数あり、それを叶えるためにコンテストに参加しているのも一つの理由です。リアルクローズではできなかったりすることもあるので楽しんでやっています。しかし、直球でいく事はなく遠回りばかりしていますが、無理だと思っていてもやってみるとできたり、つまずいてもまた違う方法を考え新たな切り口が見えたりと、その模索する段階がとても好きです。様々なことに真剣に向き合える機会はコンテストならではなので挑戦できる機会が頂けていることに感謝したいです。

―ファッションを学んでいる理由を教えてください。

ワクワクするからです。好きだからです。

―好きなデザイナーとその理由を教えてください。

建築家のフランク・ゲーリーです。
固定概念を打ち壊した芸術的建築に衝撃と共にユーモアな溢れるアイディアの素晴らしさにとても惹きつけられます。「自分の手で作って壊してを繰り返すことで見えてくる形」
そんな思想に意識的「手を動かす」ということを自分もやっていきたいと考えます。

―10年後のファッションに対するあなたのビジョンを教えてください。

日本で経験を積み、海外でも学んでいきたいと考えています。どのような形になるかは分かりませんが 将来的には、着る人、見る人が感動できる。そんな服作りを目指して精進していきます。また楽しんでモノづくりをしていきたいです。

―今後の目標を教えてください。

様々な壁とぶつかりながら楽しみたいです。
それが様々な道や人と人の繋がりになっていければと想います。

―今後このコンテストを目指す人へのメッセージをお願いします。

楽しんでください!

TOKYO 新人デザイナーファッション大賞 アマチュア部門

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